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2022年6月13日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

南ア・ナミビア:African Green Hydrogen Allianceに設立メンバーとして参加

 2022年5月18日付けメディアによると、ケニア、南ア、ナミビア、エジプト、モロッコ、モーリタニアのアフリカ6か国は同日、アフリカ大陸をグリーン水素開発競争のフロントランナーとし、化石燃料からの移行を加速させ、全ての人にクリーンで安価なエネルギー供給へのアクセスを開放する新しいエネルギー技術へシフトすることを目的として、「African Green Hydrogen Alliance」を正式に発足させた。本アライアンスは現在、より低コストの再生可能エネルギー、急速に進展する電解装置の技術、及びいくつかの主要市場においてグリーン水素の需要が10年内に大規模に出現する可能性があるというシグナルがもたらす機会に応えるために、より多くのアフリカ諸国にこの取り組みに参加するよう呼びかけている。アライアンスは、スペインBarcelonaで開催された初の「Green Hydrogen Global Assembly and Exhibition」において、国連気候変動ハイレベルチャンピオン、グリーン水素協会、アフリカ開発銀行、国連アフリカ経済委員会の支援を受けて、正式に発足した。
 再生可能エネルギーで製造されるグリーン水素は、鉄鋼、化学、肥料、船舶輸送、トラック輸送等の脱炭素化が困難と言われる産業部門において、脱炭素化を急速に進展させる可能性があると言われている。アフリカの多くの国々には、太陽光や風力エネルギーの潜在力が高く耕作に不向きな土地が広く分布するため、グリーン水素産業の開発に適しているとされている。グリーン水素産業の開発によって、アフリカの人々にクリーンエネルギー源へのアクセス、排出ゼロ経済における雇用機会、より清浄な空気等の公衆衛生上の利点、国内の富の創出と輸出収入を提供することができる。例えば、南アは2030年までにNorthern Cape州に10GWの電解能力の設備を導入し約500千t/年の水素製造を目標としており、2030年まで2万人/年、2040年までに3万人の雇用創出が予測されている。ナミビアで計画されている9.4bUS$のグリーン水素プロジェクトでは、建設期間中に1.5万人の雇用、及び3千人の常用雇用が創出される見込みで、その90%はナミビア人が占めるとされている。その他、エジプト、モーリタニア、モロッコでもプロジェクトが計画されている。
 しかし、グリーン水素の大規模開発により製造コストを削減するためには、政府、企業、投資家、国際開発金融機関、市民社会、技術・学術専門家等の協力と連携が必要である、とアライアンスは指摘している。またガバナンスも鍵になり、グリーン水素セクターのアフリカ採掘産業への影響という危険を回避するため、透明性と説明責任が重要と考えられる。設立した6か国はこのアライアンスを、ワークストリームでの協力、グリーン水素プロジェクト間での相乗効果の模索、得られた教訓の共有、研究開発、さらに民間セクターと開発金融機関及び市民社会との協力のプラットフォームにしたい意向である。

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