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ボリビア:リチウム直接抽出(EDL)の実施候補に6社が残り、最終結果報告は2022年6月第3週の予定
2022年6月7日付け炭化水素エネルギー省の発表および政府系メディアによると、同省のMolina大臣は、ボリビアのかん水を用いたリチウム直接抽出(EDL)の試験実施を申請し、2021年11月にボリビアリチウム公社(YLB)との覚書に署名した8社のうち、米Lilac Solutions社、中CATL BRUNP & CMOC社、中CITIC Guoan/Crig社、中Fusion Enertech社、露Uranium One Group社、中Xinjiang TBEA Group社の6社に対して、EDLを用いたリチウム産業化についてYLBと交渉を行う資格があると認めたと発表した。
また、同大臣は、リチウム産業化プロジェクトに対して、根拠なしに国家の信用を失墜させ、国を不安定にする要素を探す、政治的な目的を持つ人々の存在を嘆いた。
6社は、リチウム回収率最低80%の条件をクリアしており、中には90%を超える結果を示した企業もあった。そして、塩湖の生態系に影響を与えない、環境に優しい技術を用いることを重要な要件としている。同大臣によれば、同6社は2022年4月15日に要件を満たす予備提案書を提出したが、米Energy X社と亜Tecpetrol社は要件を満たしていないとして、候補から外された。各社の提案書は、公証人の立会いの下、2022年5月16日9時に開示された。YLBには試験結果を分析する評価委員会が設立され、最終結果報告は2022年6月第3週の予定となっている。同大臣は、YLBに対して、最終結果報告までのプロセスにおける透明性確保を求めた。そして「これらの結果と2022年中に設定する計画に基づき、2024年までに炭酸リチウムと水酸化物リチウムのプラントの着工と、リチウム産業化プロセスを進めることが目標である」と述べた。
また同大臣は、Oruro県のリチウム埋蔵量の算定作業が進行中で、これにより、ボリビアのリチウム埋蔵量は、簡単に倍増する可能性があると指摘した。
