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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年6月14日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Merdeka Copper Gold、RKEF製錬所への新規投資および操業中のRKEF製錬所への出資比率の引き上げを完了

 2022年5月19日付け現地メディアによると、PT Merdeka Copper Goldは、同社の子会社であるPT Batutua Tambang Abadi(BTA)がPT Hamparan Logistik Nusantara(HLN)の買収を完了したことを発表した。2022年5月17日、PT BTAはPT HLNの株式55.67%を完全に引き受けた。引受価額の総額は5.4tIDR(インドネシアルピア)である。
 また、PT HLNは、既存のRKEF(ロータリーキルン電気炉)製錬所2基の増資と、インドネシアMorowali工業団地(IMIP)内に建設中のRKEF製錬所1基の権益取得を完了した。本取引は総額319mUS$であり、その内訳は次のとおり。

  • PT Merdekaによる既存のRKEF製錬所運営会社2社に対する間接的な出資比率の引き上げ。PT HLNのPT Cahaya Smelter IndonesiaおよびPT Bukit Smelter Indonesiaに対する出資比率が50.1%。
  • RKEF製錬所を建設中のPT Zhao Hui Nickel(ZHN)の株式50.1%を新規取得。

 また、PT HLNは現在、世界最大級である生産前のニッケルの鉱区の採掘許可(IUP)を有するPT Sulawesi Cahaya Mineral(SCM)の間接的な主要株主となっている。PT SCMの鉱山は、今後、PT ZHN、Cahaya 製錬所、Bukit製錬所向けにサプロライト・ニッケル鉱石を供給する重要な鉱山となる予定である。このサプロライト鉱石は、インドネシアKonawe工業団地(IKIP)内の既存のHPAL(高圧硫酸浸出)製錬所と開発が予定されているHPAL製錬所に供給されるリモナイトニッケル鉱石に追加されるものである。

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