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- 金 銀 アルミニウム/ボーキサイト ニッケル
インドネシア:PT Antam、2022年のフェロニッケル生産量・販売量減少を予想
2022年6月3日付け現地メディアによると、PT Aneka Tambang(PT Antam)は、2022年のフェロニッケル生産量および販売量を2021年よりも少なくなると予想した。同社によれば、フェロニッケル中のニッケル含有量は約24~25千tと推定される。この推定値は、東南Sulawesi州Pomalaaにある同社のフェロニッケル工場の最適な稼働率を考慮し、工場運営の安全性と安定性を優先させたものとした。
同社の2021年のフェロニッケル生産量および販売量は、それぞれ25,818t(Ni純分)と25,992t(Ni純分)で、2020年の実績と比較して比較的横ばいであった。フェロニッケルは同社の2番目に大きな収入源であり、2021年は収益の17%を占めた。
また、2022年のニッケル鉱石の生産量目標は、2021年のニッケル鉱石生産量1.101百万wmtと比較して10%増となる1.21百万wmtとした。2022年のニッケル鉱石販売量目標は、国内のニッケル下流産業の楽観的な見通しに従って、2021年の7.64百万wmtから31%増の10.05百万wmtとしている。
2022年の金生産量はPongkor金鉱山からの生産で911kg(29,289oz)に達することを目標としている。一方、子会社PT Cibaliung Sumberdayaによって管理されているCibaliung金鉱山は、2022年にポストマイニングの段階に入る予定である。
金製品の販売量は、国内市場でのシェアを拡大する戦略に沿って、2022年に28,011kg(900,574oz)を目指している。また金は、2021年の販売収益に最も貢献し、25.94tIDR(インドネシアルピア)と総収益38.44tIDRの67%を占めた。
一方、2022年の銀地金生産量は6,643kg(213,577oz)、銀販売量目標は8,643kg(277,878oz)を目標とした。
2022年のボーキサイトの生産量目標は、2021年のボーキサイト生産量1.67百万tと比較して8%増加の1.80百万tと発表した。PT Antamは、ボーキサイト鉱石を同社のケミカルグレードアルミナプラントの鉱石原料として生産するほか、第三者顧客への販売も行っている。2022年のボーキサイト販売量は1.44百万tで、2021年のボーキサイト販売量1.42百万tと比べて比較的横ばいを目標としている。
PT Antamは子会社PT Indonesia Chemical Alumina(PT ICA)の2022年のアルミナ生産量・販売量目標を126千tとした。
