ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- レアアース/希土類
米:国防総省、豪Lynas社の重希土分離施設の建設に120mUS$を拠出することで合意
2022年6月14日付けの豪Lynas Rare Earths社プレスリリースによると、子会社であるLynas USA社と米国防総省が、米国初となる商業規模での重希土分離施設の建設に関し約120mUS$の契約を締結したことを発表した。同社は2020年7月に重希土類分離施設の第1期建設工事において米国防総省と契約を締結しており、今回、本格的な商業規模での合意に至ったとしている(2020年7月29日付 ニュース・フラッシュ:Lynas社が米国防総省と契約締結参照)。また2021年1月にも米国防総省と軽希土分離施設建設に関して合意している(2021年1月26日付 ニュース・フラッシュ:Lynas社、米国防総省と軽希土分離施設建設に関して合意参照)。
今回の合意により、軽・重希土分離を含め、Lynas社の米国における事業基盤が確立されるとともに、米産業は国内で生産された重希土類の調達が可能になるとのことである。
本施設の建設費用は米国防総省が全額拠出し、2025年の操業開始を目指す。またTX州で建設される軽希土分離施設と併設される予定である。原料となる混合レアアース炭酸塩は、同社が豪WA州Mt. Weldで保有する鉱山から供給される。
