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2022年6月21日 モスクワ 小松弘希

ロシア:政府による鉛輸出規制により、一部鉛生産プラントの稼働率が30%に低下

 2022年6月7日付けの地元報道等によると、産業商務省による鉛輸出許可制の導入後、ロシア企業は未加工鉛の海外向け出荷を完全に停止している。ロシア政府は、2022年5月16日~11月15日の期間における鉛輸出について、1回毎のライセンス取得を企業に義務付けているが、産業商務省はこれまでライセンスを1件も交付していない。
 なお、EU向けの鉛輸出は、対ロシア制裁による物流の混乱や銀行間決済の問題により、2022年3月時点で既に事実上停止していた。加えて2022年7月10日からは、EUによる対ロシア制裁第5次パッケージの発動により、ロシアからEUへの鉛輸出が禁止される。
 ロシアにおける鉛の生産量は約200千t/年であり、うち約半分が輸出されていた。しかし、自動車産業の操業停止により電池用原料の需要がほぼ半減したため、2022年は国内の鉛不足は予想されていない。
 今回の輸出停止と国内需要の減少により、鉛プラントの鉛在庫は既に2か月分に達しており、一部のプラントは稼働率が30%にまで落ち込んでいる。
 ロシアには数十の鉛生産プラントがあり、最大手はRyaztsvetmet社、Ecorusmetal社、Fregat社、Agropribor社、Ural Mining and Metallurgical Company(UMMC)である。

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