閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト ニッケル
2022年6月29日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:Eramet社とBASF社、HPAL複合施設のFSを完了

 2022年6月21日付け現地メディアによると、仏Eramet社と独BASF社は、北Maluku州のインドネシアWeda Bay工業団地(IWIP)に建設予定のHPAL(高圧硫酸浸出)複合施設のFSを完了した(2022年3月10日付 ニュース・フラッシュ:Eramet社とBASF社、Weda Bayニッケル・コバルトプロジェクトについて2022年中に意思決定へ参照)。
 これは、2022年6月17日、北Maluku州のAbdul Gani Kasuba知事とPT Eramet Indonesia MiningのBruno Faour取締役がJakartaで会談し、同社が「Sonic Bay HPAL Complex Project」と呼ばれるHPALプロジェクト計画について発表した後、北Maluku州政府のスポークスマンRahwan K, Suamba氏によって明らかにされたものである。Rahwan氏によれば、現在、関連省庁との土地取得と森林転換のプロセスを続けている。
 同氏によると、Eramet社は、プロジェクトはPT Weda Bay Nickelと統合され、持続可能な方法で付加価値の高いニッケル製品を生産することになるとした。また、IRMA(責任ある採掘保証のためのイニシアチブ)の認証を受けたニッケル鉱石を低炭素または再生可能エネルギーで使用し、尾鉱をドライスタックして環境への影響を最小限に抑えるなど、グリーンバリューチェーンを優先したプロジェクトになる予定である。
 北Maluku州知事はプロジェクトへの支持を表明し、環境に配慮した操業を推進するとともに、雇用者については、地元労働者を優先させるよう同社に求めたという。

ページトップへ