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ニュース・フラッシュ

鉱種:
その他 ニッケル リチウム
2022年7月4日 モスクワ 小松弘希

ロシア:豪州からの制裁によりITソフトウェアの利用やリチウム調査に影響の可能性

 2022年6月23日付けの報道等によると、地質作業等に使われるソフトウェアなどは、ロシア国内に代替品が殆どなく制裁の影響が懸念される。ロシア最大の金採掘会社であるPolyus社によると、豪州の鉱山用ソフトウェア会社であるMicormine社がソフトウェアプログラムの更新を停止し、ライセンスを終了する場合、ロシアの鉱山会社にとって大きな問題となる。Norilsk Nickel社は、当該ソフトウェアのブラックアウトが一夜にして発生することはないと推測しているが、仮にアップデートが拒否される場合に備え、同社内にソフトウェアの専門家を増員している。
 また、豪州からの制裁はリチウム採掘事業にも影響を与える。Norilsk Nickel社は、リチウムの採掘事業を計画しており、2022年後半に、Rosatom社と共同で、ロシアの主要鉱床であるムルマンスク州Kolmozerskoyeのスポジュメン・ペグマタイト鉱床のライセンス入札を予定している。同社Stepanov生産担当副社長によると、世界のリチウムの40%近くは、スポジュメン鉱石から抽出する製法が採用されているが、その殆どは豪州に存在している。豪州からの制裁により、同国での実地調査が困難になっており、当該抽出技術・プロセスのノウハウ取得が難しい状況に陥っている。

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