閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2022年7月5日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

ジンバブエ:中Huayou Cobalt社、ジンバブエのリチウムプロジェクトについて「条件が整えば」と模索

 2022年6月30日付けメディアによると、中Zhejiang Huayou Cobalt社(浙江華友鈷業股份有限公司)は同日、Competition and Tariff Commission(競争関税委員会)からリチウム鉱山買収の条件とされた、ジンバブエでバッテリーグレードのリチウムを生産することについて、すぐに生産はできないとした。同社は、Harare郊外にあるArcadiaリチウムプロジェクトを422mUS$で買収した後、開発に約300mUS$を投資する計画を発表している。しかし、ジンバブエの競争関税委員会は2022年6月22日の通知で、Huayou Cobalt社が5年以内にジンバブエでバッテリーグレードのリチウムを生産することを条件にこの取引が承認されたとしていた。Huayou Cobalt社によると、バッテリーグレードのリチウム生産はプロジェクト契約に含まれていないが、競争関税委員会と協議し、「建設条件と経済的条件が適切な場合にのみ」硫酸リチウムの現地生産を検討することで合意したという。Huayou Cobalt社の計画は、鉱石を処理する選鉱施設を建設することであり、バッテリーグレードのリチウムを製造するコンバータの建設ではない。Huayou Cobalt社は、生産現場近くでの精製を可能にするインフラの開発を模索するとしているが、現地のパートナーの支援や適切な条件なしにはできないと述べた。アフリカ諸国は、特に電気自動車(EV)に使用される電池の需要が急増しているため、精製されていない鉱物の輸出を抑制し、国内処理を発展させることによってバリューチェーンを高めることを切望しているが、信頼性の低い電力供給と他の材料等の不足が障害となっている。Huayou Cobalt社は2022年5月、アフリカではバッテリーグレードのリチウム生産に必要な材料が慢性的に不足しており、これらの材料の輸入は不可能だと述べている。

ページトップへ