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2022年7月6日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

南ア:Sibanye-Stillwater社、3年間の賃金契約を締結、金鉱山のロックアウトが解除

 2022年6月13日付けメディアによると、南アSibanye-Stillwater社は、2022年6月11日に南アの金事業に関して3年間の賃金契約に署名し2022年7月1日から適用になること、その結果、労働組合AMCU(鉱山労働者・建設組合連合)及びNUM(鉱山労働者国家組合)の組合員に対するロックアウトが解除されたことを発表した。署名された賃金契約は、インフレに関連した賃上げを達成しようとする経営陣の試みに沿ったもので、3年間で平均6.3%の賃上げとなる。賃金契約の重要な条件は以下のとおり。

  • カテゴリー4~8の従業員は、1年目に1,000ZARの増加(南ア・ランド:約61US$相当、年間7.7%の引き上げ)、2年目に900ZARの増加(約55US$相当、年間6.5%の引き上げ)、3年目に750ZARの増加(約45US$、年間5.2%の引き上げ)を受け取る。
  • 鉱山労働者、熟練労働者、役員は、1年目に平均5%、2年目に5.5%(CPIが5.6%以上の場合、CPIが5~5.5%の場合はCPIの数値、CPIが5%未満の場合は5%)、3年目に5%の引き上げを受ける。

 CCMA(労使調停委員会)が提案した3,000ZAR(約182US$相当)の一回限りのハードシップ手当も適用される予定である。また、今回の最終合意は、UASA(連合南アフリカ)と連帯の全組合員にも適用される予定である。Sibanye-Stillwater社は、ストライキ後の操業開始は、安全な生産再開を確保するため2~3か月かけて段階的に行われる予定としている。
 2022年6月13日付けメディアは、3か月にわたったストライキが終了と伝えている。

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