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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト
2022年7月6日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

DRコンゴ:政府の財政監視機関、国有鉱山会社Gecamines社から400mUS$紛失と報告

 2022年6月6日付けメディアによると、DRコンゴ政府の財政監視機関の報告書によれば、DRコンゴの国有鉱山会社Gecamines社が国庫に支払ったとしている400mUS$以上の前払い税金と貸付金の行方が分からないという。Gecamines社は、GlencoreのKCC(Kamoto Copper Company)銅・コバルト鉱山や中China Molybdenum(CMOC)社のTenke Fungurume(TFM)銅・コバルト鉱山等、世界最大級の銅及びコバルトのプロジェクトで少数株主となっている。Gecamines社は長年、非政府組織や野党政治家から汚職に対する非難を浴びている。Gecamines社は常に不正行為を否定してきた。Reutersが入手した財務総監督部(IGF)の監査報告書によると、Gecamines社はIGFの監査官に、国家に対する591mUS$以上の税金の前払いと融資を示す口座を提示したが、国家の口座で追跡できたのはわずか178mUS$だった。報告書は一般には公表されておらず、2022年5月31日付けで不足分の413mUS$は不正に流用されたと推定され、監査人は調査を継続するとしている。問題の前払いや融資がいつ行われたかは明らかにされていない。同報告書によると、銅・コバルトプロジェクトの契約金としてGecamines社に支払われた別の175mUS$に関しても国庫まで追跡できず、外国投資家とのJV事業において鉱物の埋蔵量を独自に評価していないと非難している。
 Gecamines社は、1980年代の最盛期には500千t/年近い銅を生産していたが、その後、多額の負債を抱え、主要鉱山の過半数の株式を売却している。2019年に就任したFelix Tshisekedi大統領は、Gecamines社の指導部を徹底的に点検し、過去の汚職疑惑に最も深く関わる幹部を交代させた。

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