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エクアドル:政府、鉱業推進を目的とする大統領令を先住民連盟の要求により一部修正
2022年6月13日から30日まで続いた現政権抗議デモにおいて、主導したエクアドル先住民連盟(CONAIE)は、鉱業推進を目的とする大統領令151号の撤廃を要求した(2021年8月16日付 ニュース・フラッシュ:「鉱業セクター行動計画」に関する大統領令を発布参照)。
これを受け、政府は2022年6月30日、大統領令151号を一部修正する大統領令468号を発布した。その内容は以下のとおり。
- 第1条:大統領は、保護区域、不可侵地帯、先祖伝来のテリトリー及び考古学ゾーンにおける再生不能天然資源の採取活動について、憲法に基づき国会に承認を要求できるとしているが、その例外的権限を行使しないこととする。
- 第2条:管轄省は、上記第1条に基づき、新規の再生不能天然資源採取プロジェクトの提出も承認も行わないよう指示する。
- 一般規定:環境・水資源・エコロジー転換省、エネルギー鉱山省及び大統領府法務局は、大統領の検討に付すべく、憲法裁判所の判決に従って、立法前協議(Consulta Prelegislativa)にかかる指示書を作成すること。
- 更に、自由かつ情報提供を伴った事前協議法案及び環境組織法規則の改正案を作成すること。
- 例外的に、本大統領令発布に先立つ合意については採掘活動を行えるものとするが、地域コミュニティの決定が尊重される。
