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ニュース・フラッシュ

鉱種:
クロム
2022年7月7日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

南ア・モザンビーク:南アTransnet社、モザンビーク港湾鉄道公社とクロスボーダー契約に調印

 2022年7月1日付けメディアによると、南ア国有鉄道会社Transnet Freight Rail(TFR)社は、モザンビーク港湾鉄道公社(CFM)と協力協定を結び、南アMpumalanga州BelfastからモザンビークMaputo港までクロム鉱石及びフェロクロムの輸出をシームレスに行うimmediate train run-throughモデルを実施することに合意した。TFR社によると、この合意により、クロムの国境を越えるシームレスな輸出経路が導入され効率性が向上する。このモデルでは、クロム鉱石及びフェロクロムを積載した50両の貨車がBelfastからMaputo港まで2両の43Dディーゼル機関車によって運ばれる。このモデルは機関車の交換を必要としないため、移動時間を往復で12時間短縮でき、効率と乗務員要件を改善する。これにより、現在の週15本の列車を週21本に増やすことができ、これは800千t/年以上の増加となる。現在の運行モデルでは4両のディーゼル機関車が50両の貨車を南アLimpopo州SteelpoortからBelfastまで運ぶ。Belfastからは4両の電気機関車に交換され、モザンビークとの国境にあるKomatipoortまで移動し、そこで2両のCFMディーゼル機関車でMaputo港まで運ばれる。この現行のモデルは、出発地から目的地まで5人の乗務員を必要とし、機関車が交換されるたびに大幅な時間遅延が生じていた。TFR社は、このモデルにより南アからモザンビークのMaputo港に向かうクロム鉱石及びフェロクロムを輸送するトラックの台数を大幅に削減できるとし、鉄道による輸送量の増加は、週に200台のトラック削減が推定されていると述べた。

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