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2022年7月8日 ジャカルタ 白鳥智裕

フィリピン:鉱業と燃料に関する世界的な採取産業透明性イニシアティブ(EITI)から脱退

 2022年6月22日付け現地メディアによると、フィリピンは、同国の要件遵守に関する「主観的で偏った、不公平な」品質保証評価プロセスであるとして、採取産業透明性イニシアティブ(EITI)から脱退した。
 これについて、Carlos Dominguez III財務大臣は、「フィリピンは、EITIが公平で透明性があり、証拠に基づく検証プロセスを実施する能力があるとは信じていない」とした。また、外国人や有権者からの委任を受けていない人たちからの検証されていない申し立てによって人質にされることを拒否するとした。
 EITI理事会メンバーでフィリピンEITI創設メンバーのCielo Magno氏は、同国の当初の優れたパフォーマンスを考えると、同国の撤退は「残念なこと」であるとした。また、EITIがなければ、さまざまなセクターが協力してフィリピンのガバナンスの問題に取り組む機会が少なくなるとした。
 しかし、Dominguez III氏は、フィリピンには資源開発セクターの透明性を確保するためのプロセス、システム、人材があり、ガバナンスの問題に取り組むことは可能だとしている。
 フィリピンは2013年からEITIを実施し、2016年にイニシアティブに認定された。財務省(DOF)によれば、フィリピンが2017年にEITI要件への適合において満足のいく進捗を果たした世界50か国以上の中で最初に宣言された。

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