中国：包頭レアアース博物館が開館

　2022年7月5日、内蒙古自治区包頭市に、同自治区、包頭市党委員会、政府の指導・推進の下、包頭鋼鉄（集団）有限責任（以下、包頭鋼鉄）公司と中国北方希土（集団）高科技股份有限公司（以下、北方希土）が建設した「包頭稀土博物館」が開館した。中国で唯一の、中国と世界のレアアース産業発展の歩みと成果を多次元立体展示する博物館である。開館の式典には、中国工程院院士の黄小衛氏、包頭市長、包鋼集団董事長、北方希土董事長、蘭州大学教授ら関係者が出席した。
　同館は、レアアースの基礎、レアアースと世界、レアアースと中国、レアアースと包頭、レアアースと応用、レアアースとカーボンニュートラルの6つの分野で構成され、レアアース元素の発見と開発・応用、レアアース鉱の形成と分布、レアアースのプロセスと科学技術の研究開発、世界と中国のレアアース産業の発展過程など、中国レアアース産業の70年の過程で得た成果を展示する。その他、関連文献、レアアース原料実物、機能材料、デバイス端末応用製品など650点余りの展示品があるという。