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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年7月14日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:CNGRのニッケルマット製錬所、2022年9月に試運転開始へ

 2022年7月6日付け現地メディアによると、PT Zhongtsing New Energy(ZNE)は、中部Sulawesi州のMorowali工業団地(IMIP)にあるニッケルマット製錬所プロジェクトの最初の生産ラインの試運転を2022年9月に開始する予定である。
 ZNEは、中国CNGR Advanced Material社(中偉新材料股份有限公司:CNGR社)が70%、シンガポールRigqueza International社(中国のステンレス大手Tsingshan Group(青山集団)の傘下)が30%出資しており、IMIPにおいて、6つの生産ラインからなる300千t/年の生産能力を持つニッケルマット製錬所を開発中である。
 この製錬所では、酸素富化型側面吹付炉(OESBF、oxygen enriched side blown furnace)技術を採用し、CAPEXは420mUS$を見込んでいる。2つの生産ラインは2022年中に、残りの4ラインは2023年第2四半期に操業を開始する予定である。2022年9月に1ライン目の操業を開始する。
 CNGR社のDani Widjaja副社長は、OESBF技術により、同社はRKEF(ロータリーキルン電気炉)技術よりも低いエネルギー要件でニッケル鉱石を処理でき、また、より低い運転経費で、低品位のニッケル鉱石を利用できると述べた。「OESBF技術では、後に電気自動車(EV)用電池の原料となるニッケルマットを生産できる」と述べた。
 ニッケルマットは電池用硫酸ニッケルの中間製品であり、世界最大のリチウムイオン電池(LIB)正極材前駆体メーカーの1つであるCNGRにとって重要な原料である。
 CNGR Hong Kong Material Science and Technology社(中偉(香港)新材料科技貿易有限公司)は、インドネシアのニッケル製錬所プロジェクトの鉱石供給を確保するため、ニッケル鉱山への投資を目指す。Dani副社長は、「CNGRは、2021年に27%の市場シェアを持つ世界最大の前駆体メーカーである。現在、鉱山と協力して上流に向かい、製錬所を建設中で、将来はインドネシアに製錬所と前駆体工場を建設する予定である。そのため、ジャカルタを国際部門の本部に指定している」と語った。

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