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インドネシア:PT Freeport Indonesia、排出量削減のため石炭からLNGに転換
2022年7月8日付け現地メディアによると、PT Freeport Indonesia(PTFI)は、事業から排出される温室効果ガスの削減に貢献するため、発電のエネルギー源として石炭をLNGに置き換える計画である。同社のGesang Setiadi環境担当副社長によれば、「もし、我々が石炭をLNGに置き換えることに成功すれば、自動的に(排出削減目標の)約50%を達成できる」とした。
同氏によれば、PTFIは現在、合計195MWの容量を持つ3つの石炭火力発電所を運営している。また、同社が別の石炭発電所を開発する許可を得ている一方で、30%のバイオディーゼルまたはLNGで運転できる128MWのガスエンジン発電所の建設を決定していると述べた。同氏によれば、3基の石炭火力発電所を完全にLNGに置き換えるための調査を行っており、2026~2027年にかけて実施する予定で、実現できれば、排出量を50%削減できる。
PTFIは2020年からPapua州Grasberg銅・金鉱山で露天掘りから坑内採掘に切り替えている。これにより、同社は大型の運搬トラックを使わなくなった。
Gesang副社長によれば、地下採掘のほとんどは電気鉄道を使用しており、約80千t/年、つまり50~60台の運搬トラックを稼働させるのと同等の排出量を削減できる。またPTFIは、2030年までに排出量を30%削減する目標を掲げている。Gesang氏によれば、PTFIは2018年と比較して22%、2016年と比較して26%の排出量を削減している。
PTFIのTony Wenas取締役社長は、同社は二酸化炭素排出削減を支援するために、インフラ整備の継続を約束すると述べた。しかし、水力発電所開発の可能性はあるが、建設費用が高額で、使用期間も比較的短いとした。
