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2022年7月19日 シドニー Whatmore康子

豪:CSIRO、加The Metals Company社の多金属ノジュール採掘計画における生態系に基づいたEMMP枠組構築の研究を実施へ

 2022年7月12日付けのメディアによると、豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、同機構の率いるコンソーシアムを通し、加The Metals Company(TMC)社がClarion-Clipperton海域(CCZ)で計画する多金属ノジュール採掘における、生態系に基づいた管理モニタリング計画(EMMP)の枠組みを構築する研究を実施することを明らかにした。同コンソーシアムは、TMC社がCCZでこれまで収集したべースラインデータを利用し、ノジュール採掘において安全とされるパラメーターを作成するための指標や許容値を開発する。そして、同社のノジュール採掘が海底に与える影響を緩和することを目的として、環境データや操業データなどの科学的根拠に基づく予測システム「Adaptive Management System(AMS)」を構築するとされてる。TMC社は、同システムは、海底鉱物採掘計画の評価やノジュール採掘のモニタリングにおけるシナリオを提供することが可能な、同社にとっての「デジタルツイン」になるとしている。同社は、国際海底機構(ISA)から、これまでにナウル、トンガ、キリバスにおけるノジュール探鉱権を3件取得している加DeepGreen Metals社と、多国籍の投資企業Sustainable Opportunities Acquisition Corp社が合併し、2021年に設立された企業である。

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