ペルー：Las Bambas銅鉱山周辺コミュニティ、抗議再開の可能性

　2022年7月27日付け現地紙によると、2022年4月20日から6月10日までLas Bambas銅鉱山（Apurimac州）の敷地占拠により操業停止をもたらしていた6つの周辺コミュニティは、同年6月半ばから抗議行動を一時停止してMMG Las Bambas社との協議を実施していたが、同年8月1日までに同社や政府と合意達成できない場合、抗議デモを再開すると発表した。コミュニティ側は、協議会の設置を目的として2022年6月11日に公布された首相令182-2022-PCMが、協議のアジェンダを不当に制限しているほか、対話にも進展がないと主張している。
　こうした中MMG Las Bambas社のCarroll財務部長はReutersに対して、同社は本プロジェクトを売却したGlencoreのコミュニティリレーションズを引き継ぎ、これまでは抗議発生のたびに取り交わす個別の合意や約束に基づく一時的な拠出を繰り返してきたものの、現在、地域コミュニティに対してロイヤルティあるいは何らかの対価を毎年、長期にわたり支払うシステムの構築を模索しているとコメントした。
　同様に同社のTroy Hey GMは、これ以上新たな約束を結ぶことが不可能な限界点に達しており、新たな仕組みが必要だとの考えを示した。