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2022年8月5日 バンクーバー 佐藤すみれ

メキシコ:気候変動による水不足、鉱業部門への将来的影響が懸念

 2022年8月2日付け業界紙は、近年の気候変動によりメキシコでは干ばつが深刻化しており、鉱業部門にとっても影響を及ぼしかねないとの予測を報じた。米国航空宇宙局(NASA)が2021年4月に発表した報告によると、メキシコ国土のうち85%が干ばつに直面しており、市民に深刻な影響を与え、経済活動を弱体化させる恐れがあると予測されている。また、メキシコ国家水委員会(CONAGUA)の報告によると、国内の2021年降水量は例年より20%少なかった一方で、複数の地域においては35℃を超える気温に見舞われたことを報告した。これらの要因が重なり、同国の貯水量の92%を占める計210か所の貯水池のうち、78か所で貯水量が25%減少した。
 鉱業および鉱物資源・金属と持続可能な開発に関する多国政府間フォーラム(IGF)のIsabelle Ramdoo副議長は、メキシコは特に異常気象と気候変動によるリスクが高く、水資源へのアクセスをめぐる地域社会との関係や操業コストの上昇は、鉱業活動に影響を及ぼす可能性が高いと意見した。同副議長によると、同国における銅、金、鉄鉱石、亜鉛採掘活動のうち、30~50%が水不足の地域で行われており、この数値は2030年までにさらに倍増する可能性があると強調した。また、米国の民間大手格付け機関Moody’s Investors Serviceは、メキシコでは今後数年間に亘って水問題が深刻化する可能性が高く、鉱山企業は水資源を確保するために設備投資を継続的に増加させる必要があるとの予測を発表した。

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