ジャマイカ：Jamalco社のアルミナ精錬所再開、2023年度の経済成長へ寄与と予測

　2022年8月22日付け専門紙は、アルミナ生産の回復が国内経済成長の鈍化を相殺するとの見通しを報じた。ジャマイカ中央銀行は、2023年3月締め会計年度のGDP成長率予測を2.5～4.5％と発表し、Richard Byles総裁が語った見通しによると、主にサービス業および観光業が牽引する予測に加え、Jamalco社によるアルミナ精錬所の生産再開が成長率予測に反映されていると語った。なお、同精錬所は2021年8月に発生した大規模火災により長期にわたって操業を停止していた。
　2022年第2四半期の鉱物生産量は、対前年同期比でボーキサイトが8.8％増加した一方で、アルミナは76.8％減少した。米国地質調査所（USGS）の統計によると、ジャマイカにおけるアルミナ生産量は、2020年の1.62百万t/年から2021年は1.20百万t/年に減少し、ボーキサイトも同様に2020年の7.55百万t/年から2021年は5.80百万t/年に減少した。
　なお、ジャマイカのボーキサイト埋蔵量は世界第5位の2,000百万tとされている。