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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石 コバルト ニッケル マグネシウム モリブデン リチウム
2022年8月26日 リマ 初谷和則

コロンビア:政府、エネルギー転換に必要な7鉱種の探査・生産の促進を準備

 2022年8月16日付け現地紙によると、政府は、太陽光発電パネル、風力発電タービン、エネルギー大容量貯蔵バッテリー、電気自動車(EV)部品に使用される銅、リチウム、モリブデン、ニッケル、コバルト、マグネシウム、鉄の探査・生産を促進する準備を進めている。
 Petro新大統領はこれら7鉱種の開発に関心を示しており、就任数日前には「エネルギー転換につながる鉱業は継続する。これらの生産を促進し、まず国内市場のニーズを満たすことを目指す」と述べている。
 コロンビア地質サービス(SGC)の支援により、政府は既にこれら7鉱種の探査・開発すべき12のゾーンを特定している。
 銅のゾーンは、16県に位置し、合計12,816,000haに達する。うち中~大規模の13プロジェクトが優先とされており、Quebradona、El Roble、Volador、Mandé Norte、El Carmen、San Matías、Cómita、Pantanos、Mocoaなどの案件がある。
 リチウムについて、Petro大統領は探査・生産を拡大するよう要請した。国家鉱業局(ANM)によると、Boyaca県のPaipa、Tibasosa、Firavitoba、Tocaに鉱床がある可能性が高く、それらは北にはSantander県、南はCundinamarca県まで広がっている可能性が否定できない。
 モリブデンは銅鉱床に隣接して産する。Cauca県La Vega及びPutumayo県Mocoaに探査プロジェクトがある。
 ニッケルについては、Cerro Matoso社がMontelíbano鉱山に加えてQueresas y Porvenir鉱山、Planeta Rica Norte鉱山、Tarazá鉱山での採掘を開始した。同社はCordoba県の製錬所においてフェロニッケルの生産を30年以上継続している。

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