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メキシコ:リチウム公社Litio Mx本部をSonora州に設立へ、AMLO大統領、同州での再エネ発電やLIB生産推進の構想を語る
2022年8月31日付けの会見で、Andrés Manuel López Obrador(AMLO)大統領は、新設のリチウム公社LitioMxの本部をSonora州に設立することを発表し、同州にて再エネ発電とリチウムイオンバッテリー(LIB)生産を推進する構想を明らかにした。Sonora州が選ばれた理由として、同州が国内最大のリチウム有望地とされることをはじめ、ガスパイプラインや港を有するほか、現在建設中のPuerto Peñascoメガソーラープロジェクト(発電容量1,000MW、投資額1,644mUS$)等といったインフラの存在を挙げ、米国との国境に面する地理的優位性も含め「条件は申し分ない」と評価した。
AMLO大統領は、Sonora州にてLIBおよび自動車製造を推進していくと述べた一方で、実現化には公共投資だけでは不十分であり、官民一体の総合的な計画が求められると発言した。地元紙によると、すでに米Ford Motor社および中・江淮汽車集団股份有限公司(JAC:Jianghuai Automobile Group Corp., Ltd)社が、墨政府によるエレクトロモビリティ推進計画を歓迎する旨コメントしている。
また、会見では、LitioMxの総裁としてSonora州出身で現在ハーバード大学の大学院生であるPablo Taddei氏を任命予定であるほか、公社の調整役をAlfonso Durazo Sonora州知事が担うことが発表された。
