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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 その他
2022年9月27日 バンクーバー 佐藤佑美

米:AK州Amblerアクセス道路建設プロジェクトに関し、米土地管理局が補完的な環境影響評価書の作成に向けたパブリックレビューを開始

 2022年9月20日付けプレスリリースによれば、米土地管理局(BLM)は、AK州Ambler鉱業地域に通じるアクセス道路の建設プロジェクト(Ambler Mining District Industrial Access Project)に関して、米連邦地方裁判所の要請に基づき補完的な環境影響評価書(SEIS)を作成するため、45日間のパブリックレビューを開始する。本プロジェクトは、同地域における鉱業開発促進を目的にアラスカ産業開発輸出公社(AIDEA)によって提案されたもので、国立保護区などを含む連邦保有地、州保有地、先住民企業保有地を横断する約200mileのアクセス道の建設が予定されている。前Trump政権下の2020年7月に最終的な環境影響評価書および決定記録が発行されたものの、米国文化財保護法第106条に基づく欠陥等を理由に、2022年5月に内務省(DOI)が連邦地方裁判所に対して自主的な差し戻しを申請していた。BLMによれば、SEISの草案は2023年Q2を目途に公開予定で、その後SEIS草案に関するパブリックコメントを募集する。
 Ambler地域でUpper Kobuk Mineral銅・亜鉛プロジェクトを進める加Trilogy Metals社のTony Giardini社長兼CEOは、SEISの明確なタイムスケジュールを歓迎する一方で、DOIに対して再度決定記録を有効にするための作業を迅速に行うようコメントしている。なお、本地域を管轄する先住民企業のNANA Regional Corporation(NANA)社は、2022年5月19日付けプレスリリースの中で、本決定記録はNANA社および連邦政府により認定されている11の部族、Northwest Arctic地区等によって広く支持されている旨を強調している。

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