豪：NT準州政府、DarwinにLFP電池正極材の製造施設建設計画に関するMOUをAvenira社及び台湾Aleees社と締結

　2022年9月21日付けの地元メディアによると、NT準州政府は、同準州でWonarahリン酸プロジェクトを実施する探鉱企業の豪Avenira社、及び台湾でリン酸鉄リチウム（LFP）電池正極材を製造するAleees社（Advanced Lithium Electrochemistry Co., Ltd.、立凱伝電能科技股份有限公司）と、LFP電池正極材の製造施設をDarwinに建設する計画に関するMOUを締結した。LFP電池は、電気自動車（EV）などに使用されるリチウムイオン電池（LIB）の一種である。同政府は同MOUに基づき、最大10千t/年のLFP電池正極材を製造するパイロット施設建設用地の選定や最終投資決定（FID）の相互協力を両社と行い、2023年初期には同FIDを下す。また、最大200千t/年のLFP電池正極材を製造する大型施設を、今後10年間で段階的に建設・操業する計画に関する支援も両社に行う。同政府によると、同大型施設においては、同準州Wonarahプロジェクトで生産されるリン酸が原料として供給される予定である。同パイロット施設と同大型施設は、当初段階において100人の雇用を創出し、フル操業時には1,000人の雇用と4bUS$/年の売上を創出する。