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ニュース・フラッシュ

鉱種:
グラファイト その他 コバルト ニッケル マンガン リチウム
2022年10月17日 バンクーバー 武市知子

加:Electra Battery Materials社、ON州にてリチウムイオン電池リサイクル実証プラントの試運転を開始

 2022年10月13日付けのプレスリリースによると、加Electra Battery Materials社はON州で行っている湿式精錬プロセスにおいて、使用済みリチウムイオン電池(LIB)からブラックマスをリサイクルする実証プラントの試運転を開始した。実証プラントでは最大75tのブラックマスをバッチモードで処理する予定である。また検証済みプロセスを用いて、ニッケル、コバルト、リチウム、マンガン、銅、グラファイトなどをLIBから回収することを見込んでいる。
 同社は現在、既存の硫酸コバルト精錬所を改修し、使用済みの電気自動車(EV)やLIBをリサイクルする際に発生するブラックマスを処理するため、湿式精錬プロセスを導入している。
 同社CEOはプレスリリースの中で、実証プラントの経済性が証明されれば、既存インフラや施設、人員を活用して、5千t/年のブラックマス処理施設が建設される可能性があるとしている。またモジュールを追加することで、処理能力を増強する予定であるとした。
 2022年秋にはブラックマスのリサイクル実証プラントのフル稼働を、2023年春には硫酸コバルト精錬所のフル稼働を予定している。

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