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鉱種:
ニッケル リン
2022年10月19日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:IBC、EV用NMCリチウムイオン電池生産の理由

 2022年10月11日付け現地メディアによると、国営企業Indonesia Battery Corporation(IBC)は、電気自動車(EV)の電池としてリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP電池)ではなく、三元系(NMC)リチウムイオン電池の開発を選択した。その理由は、インドネシアには豊富なニッケル原料があることに加え、ニッケルベースのEV用電池はLFP電池よりも能力が高く、将来のより高度なEVをサポートすることができるからだとしている。
 IBCのToto Nugroho社長は、「これは選択であり、我々はニッケルなどインドネシアで広く入手できる原材料で電池を生産しなければならないが、LFPは輸入しなければならない、それらは天然資源から技術まですべて中国にある」と2022年10月11日のInvestor Daily Summit 2022で述べた。
 Toto社長によると、LFP電池の製造コストは安いが、長期的に見れば、ニッケル系電池は将来的にEV用電池のニーズを支える用途があるという。また、「ニッケルは今後も使われ続ける。我々の2つのパートナー(PT Ningbo Contemporary Brunp Lygend(CBL)と韓LG Energy Solutions(LGES)社)は今後30年間投資するので、この間はニッケルが優勢であり続けることを既に知っている」と述べた。
 また、ニッケル系電池の特長は、EVの燃費性能ではなく、能力であると説明し、「将来、EVはより高度になる」と述べた。

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