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2022年10月27日 リマ 初谷和則

ペルー:北部鉱業クラスター、2023年の形成に向けて準備

 2022年10月25日付け現地紙によると、ペルー産業協会(SNI)経済社会研究所のCastillo所長は、Cajamarca州、La Liberdad州、Piura州における「北部鉱業クラスター」の形成を模索する方針を示した。これは2018年にラテンアメリカ開発銀行(CAF)やArequipa商工会議所のイニシアチブによって形成され、2021年にはCusco州やMoquegua州への拡大が発表された「南部鉱業クラスター」をモデルとする。同所長によれば、Cajamarca州では既にクラスター形成に向けた評価が実施されたほか、La Libertad州もクラスターの基礎となるポテンシャルが高く、2023年のクラスター形成が目指されている。またペルー北部では合計14bUS$もの鉱業投資が計画されているため、ペルー企業からの調達を行うためのクラスター形成を行いたい意向である。
 SNIによれば、ペルーの北部マクロリージョン(Amazonas、Ancash、Cajamarca、La Libertad、Lambayeque、Piura、San Martin、Tumbesの8州)では合計27件の鉱業プロジェクトが存在し、このうち14件が探鉱、13件が鉱山建設段階となっている。また、北部マクロリージョンは他の地方に比べて社会争議が少ない一方で、インフォーマル率が高いために納税額が低く、労働者やサプライヤー、自然環境等に影響が及んでいると分析している。

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