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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2022年11月1日 ロンドン 南川亜美

その他:ILZSGの鉛需給予測、2022年は83千t、2023年は42千tの供給不足

 2022年10月20~21日、国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)がポルトガルのLisbonで開催され、2022年及び2023年の鉛需給予測について協議が行われた。その結果、鉛需給バランスについて、2022年は83千t、2023年は42千tの供給不足と予測した。
 供給面では、鉛鉱石生産量は、2022年が4.56百万tでほぼ横ばい、2023年が対前年比2.7%増の4.68百万tと予測した。2023年は、主にブラジル、インド、カザフスタン及び豪州において増加が見込まれる。
 鉛地金生産量は、2022年は対前年比0.3%減の12.34百万t、2023年は同1.8%増の12.56百万tと予測した。2022年はロシア、ウクライナ、ドイツ、イタリアなど多くの国で減少が見込まれている一方で、2023年は主に豪州、ドイツ、インド及びUAEにおいて増加が見込まれる。
 需要面では、鉛地金消費量は、2022年は対前年比0.8%増の12.42百万t、2023年は1.4%増の12.60百万tと予測した。中国では2022年は0.3%増、2023年は1.1%増と見込まれる一方、欧州では2022年は主にポーランド、ロシア及びウクライナにおける減少により0.5%減、2023年はイタリアでの大幅な減少により1%減が見込まれる。米国では2022年に4%増ののち2023年は横ばいと見込まれるほか、インド、日本、メキシコで増加が見込まれる。

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