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2022年11月2日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

南ア:Sasol社とArcelorMittal社、Saldanha及びVanderbijlparkでのグリーン水素、炭素回収プロジェクトを研究

 2022年10月18日付けメディアによると、Johannesburg証券取引所(JSE)への上場企業であるSasol社とArcelorMittal South Africa(AMSA)社は、グリーンスチール製造に利用可能なSaldanha湾でのグリーン水素製造の可能性を含む、2つのグリーン経済プロジェクトに関する研究を進めるための共同開発契約を締結したと発表した。両社はまた、Vaal Carbon Capture and Utilization(CCU)研究を進め、それによって再生可能電力とグリーン水素を使用して、AMSA社のVanderbijlpark製鉄所から回収された炭素を持続可能な燃料と化学物質に変換することができると想定している。AMSA社は、この取り組みによりAMSA社がアフリカ初のグリーンなフラットスチール製造会社となる可能性があると考えている。
 現在操業を停止しているSaldanha工場では、グリーン水素を使用して同工場のMidrex施設で直接還元鉄(DRI)を生産できる可能性がある。一方、Vaal CCUの研究では、Vanderbijlpark工場から回収される1.5百万t/年の産業用二酸化炭素を回収し、Sasol社のSasolburg工場とEkandustria工場に輸送し、グリーン水素とともに、最終的には天然ガスに代わって持続可能な化学製品を製造するための原料として利用できる可能性が検討される予定である。
 AMSAのKobus Verster CEOは、これらの潜在的なプロジェクトはAMSAの脱炭素化への重要なスタートであり、グリーン経済への移行を目指す南ア政府に貢献する刺激的な機会を創出するとし、同様に重要なのは設置した資産を最大限に活用することで、ホストコミュニティの経済成長を促進することだと述べ、このプロジェクトがSaldanha地域とVaal地域双方の再工業化を推進する可能性があることを指摘した。Sasol社のエネルギー事業担当のPriscillah Mabelane VPは、PFS及びFSに熱意を示し、南アが世界のグリーン水素と派生製品の生産国となる可能性を秘めているとした。また、これらの研究は、地域のグリーン水素と持続可能な製品の必要性に支えられており、Sasol社は南アのグリーン水素経済の発展の主要な貢献者として確固たるものとなっていると述べた。
 両社は、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする目標を掲げている。

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