ブラジル：大統領選の決選投票の結果、Lula候補が勝利し次期大統領に

　2022年10月30日、Lula候補（労働者党（PT））及びBolsonaro候補（自由党（PL））によるブラジル大統領選の決選投票が行われた。ブラジル高等選挙裁判所によると、合計124,252,796票（うち有効票95.41％）の投票が行われ、Lula候補の得票率が50.9％、Bolsonaro候補が49.1％となり、Lula候補が勝利した。Lula候補は、2023年1月1日大統領に就任する予定である。
　地元メディアは、Lula候補が「より環境に配慮した鉱業」を公約に掲げていると報じた。具体的には、「戦略的天然資源への投資」、「エネルギートランジションのための持続可能な鉱業」、「森林伐採をゼロにする」、「炭素排出量をゼロにする」等の目標が掲げられている。ブラジルでは、2015～2020年の間に金229tが違法取引されており、同期間における同国の生産及び輸出の半分を占める（2022年10月12日付 ニュース・フラッシュ：鉱業協会、2021年の金生産量のうち54％が違法採掘によるものと発表参照）。これに対し、Lula候補は、アマゾンでの違法採掘を撲滅させることを約束している。