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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2022年11月8日 北京 忽滑谷諒子

中国:中国稀土集団と広晟集団、戦略的協力協定を締結

 2022年10月31日、中国稀土集団有限公司(以下、中国稀土)と広東省広晟控股集団有限公司(以下、広晟集団)は、広州市で戦略的提携協定に調印した。今回の契約は国務院国有資産監督管理委員会が開催した中央企業専門化統合プロジェクト集中調印式の一環で、両者は契約に基づきレアアース産業、科学研究、人材など多くの分野で協力し、資源の統合と産業の相互補完を通じ、中央と地方の戦略的協同関係を構築し、中国国内のレアアース産業の質の高い発展を共同で推進するという。調印式には、中国稀土の劉雷雲総経理と、広晟集団の陳勝光総経理が立ち会った。
 当協定の締結について、一部報道では中国大手レアアース集団の再編を予測する声もある。
 中国では2010年、国内資源の管理強化を目的に、企業毎のレアアース採掘量・製錬量の割当制を導入した。レアアース6大集団を設立し、以後毎年、政府はこの6社に対し年間採掘量・製錬量上限値の通知を行っている。2021年12月、6大集団のうち、五鉱希土股份有限公司、中国南方稀土集団有限公司、中国稀有稀土股份有限公司の3社がレアアース資産の戦略的再編を目的に統合、「中国稀土」となり4大集団(中国稀土、中国北方稀土(集団)高科技股份有限公司、広晟集団、厦門タングステン業股份有限公司)となった。
 中国稀土は成立間もないが、積極的に国内レアアース資産の統合を目指しており、広晟集団は広東省内で唯一レアアースの採掘を認可された企業であり近年はレアアース保有量拡大のため省外の事業買収を加速している。今般の協定の具体的内容について広晟集団側は未定と発表しているが、一部報道では、レアアース業界の再編・統合の推進は、業界の集中と価格管理能力を高め、レアアースはその本当の価値を反映できさらに一歩進んだ発展の時代を拓く可能性がある、と指摘している。

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