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- バナジウム
ロシア:国内最大の五酸化バナジウム生産プラントの建設が進捗
2022年11月2日付けの報道等によると、Tula市において、Evraz Uzlovaya社による五酸化バナジウム製造プラントの建設が進み、焙焼炉が設置された。焙焼炉は、Tolyatti市のVolgotsemmash社製であり、長さ90m、幅4m、重量753tとされる。炉の入口の温度は950℃、出口では450℃となり、処理能力はバナジウム純分換算で13.5千tである。焙焼された原料は、酸による浸出を経て化学処理され、五酸化バナジウムとなる。五酸化バナジウムの生産量は、19千t/年となる予定で、環境に配慮し、使用する水を再利用し循環させるシステムを有している。
プラントは2021年から建設を開始し、2022年夏にコンクリート工事を終え、主要設備である炉の据え付けに入った。約230mUS$の投資が行われ、600人の雇用が創出される見込みとなっている。


