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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2022年11月15日 モスクワ 小松弘希

カザフスタン:Kazzinc社、ロシアを迂回する輸出ルート構築等のため鉛・亜鉛の生産量が減少

 2022年11月2日付けのGlencore(Kazzinc社親会社)のプレスリリースによると、2022年第3四半期におけるKazzinc社の鉛、亜鉛の生産量は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により、前期比で減少した(Glencoreの報告書によると、鉛1.1千t減、亜鉛1.4千t減)。
 具体的には、ロシアを迂回する輸出ルートの構築の必要性や、資機材のサプライヤーのうち、CIS諸国全体において事業撤退に至った企業が存在することが要因として挙げられている。
 他方で報告によると、Kazzinc社の自社鉱石による2022年1~9月期の亜鉛生産量合計(金属・精鉱合計)は109.8千tであり、前年同期比4%増となった。枯渇しつつあるMaleevsky鉱床の品位低下による影響を受けた一方、Zhairem多金属鉱山の生産量の増加が反映された。同じく、Maleevsky鉱床の枯渇を要因として、鉛生産量は12%減の13.1千t、銅生産量は11%減の16.2千tとなった。2022年5月のRidder Sokolny鉱山のメンテナンスによるシャットダウンを要因として、金生産量は3%減の421千ozであった。2022年1~9月の外部鉱石を含む全体の亜鉛生産量は、前年同期比6%減の201.4千t、鉛生産量は0.5%減の82千t、銅生産量は15%増の41.9千t、金生産量は1%減に留まる650千ozであった。

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