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2022年11月29日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

ジンバブエ:新たな鉱業ロイヤルティ政策の詳細を初めて公表

 2022年11月24日付けメディアによると、政府は新しい鉱物ロイヤルティ政策についての詳細を公表した。ジンバブエは、2021年に不況から脱却した経済を回復させるため、2023年の支出倍増計画を検討している。2022年10月に施行されたロイヤルティ政策では、鉱山会社はロイヤルティの半分を鉱物で、残りを現金で支払う必要がある。Mthuli Ncube財務大臣が2022年11月24日に提示した計画では、支払いは鉱物の形で半分、現地通貨で40%、外貨通貨で10%となっている。同大臣は、「伝統的にロイヤルティは現金で納付されるが、価値を維持し収益損失を軽減するために、政府の政策に沿って現在の計算式を見直すことが適切である」と述べた。また、首都Harareの北23kmに位置するMount Hampdenの新議会で議員向けに開かれた予算説明会で、2023年予算では総支出が倍以上の4.2tZWL(ジンバブエドル:約6.5bUS$)になると予測し、予算の大部分は社会サービスやインフラ事業に使われ、経済成長を刺激するために鉱業、エネルギー、農業等の14分野に重点が置かれると述べた。また、2023年の国内総生産成長率は3.8%と、2022年の4%から鈍化するとの見通しを示した。
 ジンバブエを含む中央銀行が高インフレを抑制しようとしているため、ウクライナ戦争や中国の景気減速によるダメージに加え、金融引き締めによって世界的に経済成長が抑制されている。ジンバブエの基準金利は200%、年間インフレ率は269%である。IMFは2022年10月、2023年の世界経済成長率見通しを2.9%から2.7%に引き下げ、ジンバブエ経済の成長率を2.8%と予想した。

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