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2022年11月30日 ジャカルタ 白鳥智裕

フィリピン:Marcos大統領、環境天然資源省に鉱山会社が安全対策を遵守するよう要請

 2022年11月22日付けフィリピン政府発表によると、Ferdinand R. Marcos Jr大統領は、環境天然資源省(DENR)に対し、小規模及び大規模鉱山会社について、鉱山労働者の安全な労働条件を確保するための政策を遵守するよう指示した。環境天然資源省とのミーティングでMarcos大統領は、鉱山会社、特に違法行為に関与する会社が、鉱山内で適切な安全対策を提供できないことを憂慮し、鉱山労働者の社会的保護と安全保障を強化する必要があると述べた。
 Marcos大統領は、小規模鉱山にインセンティブを与え、すべての小規模鉱山労働者に社会的支援と労働保護を提供するため、1991年の7076人民小規模鉱山法(RA7076)の改正を要求した。これに対してDENRは、実施規程がリモートセンシングと人工知能の革新を十分に活用できるよう、小規模採掘を含む採掘法を見直すことを約束した。
 Marcos政権は、鉱業が国の経済発展に大きく貢献する産業のひとつになると見据えているが、鉱業の国内総生産(GDP)に対する割合は1%未満である。また、フィリピンの小規模鉱山労働者の70~80%が違法操業をしていると言われている。

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