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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2022年12月7日 モスクワ 小松弘希

ロシア:Baimsky銅鉱床の操業開始が1年後ろ倒し

 2022年11月25日付けの報道等によると、英KAZ Minerals社が、ロシアのChukchi自治管区で開発を進めているBaimsky銅鉱山における採鉱選鉱物コンビナートと、同鉱山に電力を供給するRosatom社が建設中の水上原子力発電所の操業開始を1年延期し、2028年とする可能性がある。
 当初、KAZ Minerals社は、Baimsk銅プロジェクトの操業開始を2027年末とし、その後、マインライフ20年以上での生産を予定していた。同プロジェクトは、鉱石処理能力70百万t/年(35百万t×2系列)を有する選鉱プラントを含んでおり、最初の10年間の平均年間生産量は、銅300千t/年、金490千oz/年とされる。マインライフ全体では、品位:Cu 0.47%、Au 0.27g/tと推定されている。
 KAZ Minerals社は、2019年1月に採掘権を取得し、2021年12月時点では、プロジェクトの開発費を620bRUB(ロシア・ルーブル:約8.5bUS$)と見積もっていた。また同プロジェクトにより、ロシアの銅生産量が25%、金生産量が4%増加し、開発期間において11千人、操業開始後に5千人の雇用が創出されると伝えられていた。
 水上原子力発電所は、Rosatom社子会社Atomenergomash社によるもので、RITM-200型原子炉2基を備えた出力106MWの発電所を4隻建造する予定であり、2028年初頭までに3隻、2031年初頭までに追加1隻が建造される予定であった。
 これに先立ち、2022年8月には、欧米諸国による金融制裁の対象とされるVTB銀行に対し、KAZ Minerals社からの利息支払が不可能となったとの報道がなされていた。

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