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ニュース・フラッシュ

鉱種:
PGM(白金族) コバルト ニッケル
2022年12月9日 バンクーバー 武市知子

加:Vale、ベースメタル事業の株式10%の売却及び同部門の分社化を行う意向

 2022年12月7日付けの報道によると、Valeは投資家向けプレゼンテーションの中で、カナダやインドネシア、ブラジルで保有する銅及びニッケル資産のベースメタル事業の株式最大10%を売却する意向を示した。同社のEduardo Bartolomeo CEOとGustavo Pimenta CFOは、2023年上半期にも戦略的パートナーを発表するとの見通しを示している。バッテリーメタルの需要が高まる中、同事業の生産拡大に必要な資金調達を行うことを目的としている。また同部門を鉄鉱石部門から法的に分離して独自のガバナンスと取締役会を備え、単独で機能させることも検討している。現在、収益性の高い鉄鉱石部門からの利益がベースメタル部門を支える構造になっており、同社の株価引き下げの要因となっている。
 カナダのニッケル事業では過去10年間に亘り、地中深部で採掘せざるを得ない状況となっている。事業の近代化を図るため数十億US$規模の資本を投下しているが、ニッケル生産目標を達成できていない。そのため同社のDeshnee Naidooベースメタル事業責任者は、操業の信頼性向上に努めていると語っている。
 同社は、米Tesla社や米General Motors社とオフテイク契約を締結するとともに、QC州で硫酸ニッケル製造工場の建設を予定するなど、電気自動車(EV)産業へのニッケル供給網の確立を目指している(2022年6月13日付 ニュース・フラッシュ:Vale、QC州で硫酸ニッケル製造工場のPFSを完了参照)。現在、世界のクラス1ニッケルの25%を同社が供給しているが、最大40%をEV産業向けに供給する意向である。

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