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EU:欧州議会のENVI、廃棄物の輸送に関するEUの手続と管理方策の改革に関する報告書を採択
2022年12月1日付けのプレスリリースによると、欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会(The Committee on the Environment, Public Health and Food Safety, ENVI)は、廃棄物の輸送に関するEUの手続と管理方策の改革に関する報告書について、賛成76票、反対0票、棄権5票で採択した。欧州議会議員(MEPs)は、限定的かつ十分に正当化された場合を除き、EU内での処分を目的として全ての廃棄物の出荷を明示的に禁止するという欧州委員会の提案を支持するとしている。採択文書によると、欧州委員会は、例えば使用済みの商品と廃棄物を明確に区別することによって規則を迂回出来ないようにするために、廃棄物の分類に関する統一基準を策定する。新規則には、市場内での情報と文書の交換のデジタル化が含まれる。MEPsは非OECD諸国へのEUの有害廃棄物の輸出を禁止すべきであることに同意するとしており、非有害廃棄物の回収のためのEUの輸出については、当該廃棄物を持続可能な形で処理する能力を実証した非OECD諸国にのみ許可され、欧州委員会は少なくとも毎年更新される該当国リストを作成するとしている。欧州委員会はまた、OECD諸国への廃棄物の輸出をより緊密にモニタリングし、規則で要求されているように環境に配慮した方法で廃棄物を管理し、その国の国内廃棄物の管理に悪影響を及ぼさないとしている。報告書は2023年1月の欧州議会本会議で採択される予定であり、法案の最終的な形態について同議会がEU政府と交渉する立場となる。


