豪：連邦政府、クリティカルミネラル戦略2023年版の策定における政策討議文書を発表

　2022年12月2日付けの地元メディアによると、豪連邦政府は、同政府のクリティカルミネラル戦略2023年版を策定するにあたり、政策討議文書（discussion paper）を発表した。クリティカルミネラルは、リチウムやコバルト、ニッケルなど、電気自動車（EV）で使用されるリチウムイオン電池（LIB）や再生可能エネルギー施設の材料となる鉱物や金属と定義される。今回同文書で策定されるクリティカルミネラル戦略は、「豪州のクリティカルミネラル産業が国内で創出する経済機会」、「豪州でクリティカルミネラルの下流産業を確立し、クリティカルミネラル・サプライチェーンにおける海外依存を軽減する」、「豪州のクリティカルミネラル産業が、海外のサプライチェーンにおける信用性と競争性を確立する」、「豪州のクリティカルミネラル産業が、クリーンエネルギー技術に与える貢献」、「クリティカルミネラルの持続可能な開発」という5項目に基づく。豪州政府は、これらの項目に関する意見を、関連の産業や利害関係者から2022年12月2日～2023年2月3日に募集する。