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2022年12月16日 リマ 初谷和則

ペルー:政治的混乱・争議拡大により鉱山の物資調達や生産への影響が発生

 Castillo前大統領の失脚やBoluarte政権への移行に伴う政治的混乱や争議が各地に拡大する中、2022年12月14日付け現地報道によると、ペルー鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)は、国内の主要鉱山は概ね通常操業を続けているものの、デモによる道路封鎖は様々な鉱山の燃料や食料調達、人員交代、鉱産物輸送に影響を及ぼしていると報告した。
 Las Bambas銅鉱山(Apurimac州)に関しては、今回の争議拡大に先立つ2022年10月末から続く南部鉱物輸送道の封鎖により、生産は継続されているものの精鉱が出荷できず、鉱山内に保管される精鉱が500千tに達していることを明らかにした。同鉱山は年末までの生産を可能とする応急措置を講じたものの、貯蔵スペースが無くなった場合は減産や生産停止となる可能性もあるとしている。

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