フランス領ポリネシア：自治政府議会、領海内における海底鉱物採掘を無期限にモラトリアムとする宣言を採択

　2022年12月14日付けのメディアによると、仏領ポリネシア自治政府の議会が、同領海内における海底鉱物採掘を無期限にモラトリアムとする正式な宣言を採択した。同自治政府は2022年9月、法律の制定に関する提言を行う評議会「Council for the Economy, Social, Environment and Culture」が、同国の面積4.7百万km²に及ぶ排他的経済水域内での海底鉱物採掘プロジェクトを一時的に禁止する意見案を可決している。今回採択された宣言では、海底鉱物の採掘が環境に与えるリスクの解明には調査が必要であり、これらのリスクがより明らかになるまでは海底鉱物採掘の全てを禁ずるとしている。採択においては45票の賛成票、11票の反対票が投じられた。豪連邦外務貿易省によると、同議会の議席は現在57席である。