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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2023年1月6日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Antam、中CBL社、韓LG社との交渉が進行中

 2022年12月28日付現地メディアによると、PT Aneka Tambang(PT Antam)は、中Ningbo Contemporary Brunp Lygend(寧波普勤時代有限公司、CBL)社及び韓LG Energy Solution社と、それぞれの統合EVバッテリープロジェクトについての交渉が進行中である。CBL社は、世界最大のEV用電池メーカーである中・寧徳時代新能源科技股份有限公司(CATL)の子会社である。
 PT AntamのコーポレートセクレタリーのSyarif Faisal Alkadrie氏は、同月26日、Investor Daily紙のインタビューで、「戦略的パートナーとWin-Winの契約を結ぶための交渉は続いている」と述べた。同氏によると、この協力関係を通じて、PT Antamは世界最大のEVバッテリープレイヤーの一つになるというインドネシアの目標を実現し、同時にEVエコシステムの成長を加速させ、国内に新たな雇用創出を望んでいる。
 PT Antamは、2022年4月に、CBL社及びLG Energy Solution社とニッケル採掘、ニッケル加工・精製、電池材料・EVバッテリーの製造、バッテリーリサイクルを含む、インドネシアにおける統合EVバッテリーサプライチェーン・プロジェクトを開発するための2つの個別枠組み協定を締結した。PT Antamは、必要なニッケル鉱石を供給する役割を担う。
 PT AntamのNico Kanter社長は、2022年末に海外パートナーとの交渉を完了させることを目標としていると、以前に述べていた。同社長は、PT Antamのニッケル資源の約49%は、株式の見返りとして、提案されたプロジェクトにコミットされるだろうと述べた。

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