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- 鉱種:
- アルミニウム/ボーキサイト
インドネシア:ボーキサイト製錬所プロジェクトの資金調達問題の解決が必要
2023年1月10付け現地メディアによると、エネルギー鉱物資源省は、政府が2023年6月にボーキサイトの輸出禁止措置を取ることに伴い、国内のボーキサイト製錬プロジェクトが直面している資金問題を早期に解決する方法を模索するという。
同省のTri Winarso鉱物石炭開発計画局長は、2023年1月9日、主に資金調達の問題から、建設進捗率が50%未満のボーキサイト製錬所プロジェクトが7件あることを明らかにした。
同省は、停滞しているボーキサイト製錬所プロジェクトに必要な資金を提供するため、全国の銀行と協議を行う予定であると述べた。また、投資コストを削減するために、プロジェクトを開発する企業にコンソーシアムを形成するよう働きかける。
ある試算によると、6百万t/年のボーキサイトを処理し、2百万t/年のアルミナを生産するボーキサイト製錬所には、少なくとも1.2bUS$の投資が必要になるという。
Joko大統領は2022年12月、国内川下産業の発展を後押しするため、2023年6月からボーキサイトの輸出を禁止することを発表した。
Tri局長によると、これまで国内で稼働しているボーキサイト製錬所は3社のみである。そのうちスメルターグレードアルミナ(SGA)を生産する2つの製錬所は、PT Well Harvest Winning Alumina RefineryとPT Bintan Aluminaが所有し、2か所の製錬所で合計12.5百万t/年のボーキサイト処理能力及び4百万t/年のSGA生産能力を持つ。
また、ケミカルグレードアルミナ(CGA)を生産する製錬所は、PT Indonesia Chemical Aluminaが所有、ボーキサイト処理能力は750千t/年、CGAの生産能力は300千t/年である。
