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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ウラン ニッケル
2023年1月27日 ロンドン 南川亜美

フィンランド:Terrafame社、2024年夏までにウラン回収を開始

 2022年12月21日付けのプレスリリースによると、フィンランドTerrafame社は、天然ウランの回収(Recovery)を2024年夏までに開始する。同社のSotkamo亜鉛・ニッケル鉱山における副産物として回収するもので、FSの完了と回収の実施決定を受け、同社敷地内の既存ウラン回収プラントでの操業準備を開始している。操業準備には総額約20m€の投資を要し、回収プラントは2026年までにフル稼働が予定されている。フル稼働後の生産量は約200t/年を見込んでおり、今後少なくとも30年間、操業を継続する計画である。回収されたウランは、追加処理のため海外へ輸送され、原子力発電に使用される。
 2020年に政府は原子力エネルギー法に基づき同社へウラン回収認可を与えており、2021年6月の最高行政裁判所による決定に基づき法的に有効となっている。フィンランド放射線・原子力安全センター(STUK)は、操業開始に先立ち、原子力エネルギー法に基づき同社の操業能力の検査を実施する。

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