グリーンランド：Energy Transition Minerals社、Kvanefjeldレアアースプロジェクトの開発ライセンス申請書の修正版を提出

　2022年12月20日付けのプレスリリースによると、豪Energy Transition Minerals社（旧Greenland Minerals社）は同月16日、Kvanefjeldレアアースプロジェクトの開発ライセンスについて、グリーンランド鉱物資源局（Mineral Resource Authority）に既存の申請書の修正版を提出した。修正後の申請書においては、同プロジェクトでの開発対象はレアアース、亜鉛、蛍石のみとし、ウランは不純物として除去され尾鉱施設に保管されるとの代替開発シナリオを提案した。これは、修正後のプロセスフローシート、FS、EIAに記載されている。本代替開発シナリオではEIAに対する大幅な修正は必要なく、同プロジェクトにおける放射線の影響について既存の開発ライセンス申請内容から実質的な変化がないことを、同社の放射線専門コンサルタントによって確認したとしている。当初の開発ライセンス申請後にレアアース価格が大幅かつ持続的に上昇しているため、ウランを尾鉱として扱うことは同プロジェクトの商業的実現可能性に影響がないとしている。
　同社は、ウランの開発権を含む同プロジェクトの開発ライセンスを引き続き申請することで、当初の開発ライセンス申請を維持しているとし、グリーンランド政府がこの当初申請に基づいて開発ライセンス手続きを進めることを期待するとしている。
　この開発ライセンスの申請とは別途、同社は2022年7月26日に、2023～2025年までの同プロジェクトの探査ライセンスの更新を申請し、承認されたことを明らかにした。