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ペルー:チリCESCO、ペルーの海水淡水化プラントや廃滓再利用について報告
2023年1月24日付け現地報道によると、チリCESCO(Centro de Estudios del Cobrey la Minería)は、アンデス地域における持続的鉱業への移行における課題や機会の特定等を目的として複数の専門機関と作成した調査報告書「Cinco Nichos Socio-Tecnológicos Críticos para una Minería Sostenible en la Región Andina(アンデス地域の持続可能な鉱業のための重要な5つの社会技術的なニッチ)」を公開、チリとペルーにおいて海水淡水化プラントは水ストレスや気候変動への最適な対応策として増加傾向にあると報告した。
ペルー・エネルギー鉱山省の報告書「Cartera de Proyectos de Inversión Minera 2023(鉱山投資プロジェクトポートフォリオ2023)」によると、ペルーではTia Maria銅プロジェクト(Arequipa州)、Pampa de Pongo鉄プロジェクト(Arequipa州)、Shouxin精鉱プラント拡張プロジェクト(Ica州)、Bayovarリン鉱石鉱山拡張プロジェクト(Piura州)、Los Calatos銅プロジェクト(Moquegua州)の鉱業プロジェクト5件で海水淡水化プラントの導入が予定されている。
CESCOの報告書では、海水淡水化プラントの数が増加するにつれて、同一地域や流域内で水資源供給計画や関連投資の連携・調整を行い、プラントや関連インフラを共有する機会が生まれると指摘されている。
また同報告書はサーキュラーエコノミー実現のための廃滓利用についても触れており、ペルーでは2030年までに約4.49百万tの廃滓が発生し、このうち0.15%の銅品位を有するものが6,736tで、そこから最大10%(674t)の銅を回収できるとの試算を示した。
