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ドイツ:連邦経済・気候保護省、主要課題ペーパー「持続可能で強靱な原材料供給に向けて」を公表
2023年1月3日付けのプレスリリースによると、独連邦経済・気候保護省(BMWK)は、「持続可能で強靱な原材料供給に向けて」と題する主要課題ペーパーを公表した。本ペーパーにおいて、原材料の供給確保の責任は基本的に企業にあり、これまで連邦政府は自身の役割を事業者の取組支援に限定してきたとしつつも、市場が過度に集中もしくは市場が存在さえしておらず、同時に地政学的な緊張が見られる場合には、特にエネルギートランジションにとって戦略的な原材料(特に金属)については、事業者が原材料ニーズを満たすには必ずしも適しているとは言えないとした。こうした背景の下、BMWKは2020年に策定した連邦政府原材料戦略を補足するかたちで、将来的に企業が持続可能で長期的な原材料供給を確保するためのより多くの支援提供を目的とし、さらなる措置を講じるとしている。これは原材料分野におけるドイツの経済的・戦略的利益の中、長期的な保護を保証するためのもので、これを念頭に、EUレベルでの重要原材料法に関する今後の交渉に積極的に関与していくとしている。
原材料政策の新たな指針については、以下に焦点を当てるとしている。
(1)循環経済・資源効率・リサイクル
- リサイクル戦略と原材料戦略の密接な連携(主要市場へのリサイクルの割当て)
- マテリアルフロー分析とリサイクル原材料使用への障壁除去のため効果的手段の特定(法的ハードル等)
- 経済的インセンティブスキーム、最低限の規制要件、財政的措置
- 研究開発の継続・拡大
(2)原材料サプライチェーンの多様化
- 原材料サプライチェーンのモニタリング
- 国内・EUにおける原材料抽出の維持・拡大
- 原材料の備蓄(企業備蓄の支援、重要原材料の政府による戦略的備蓄は公益にかなう)
- 国内外の生産能力増強のための原材料基金による支援(抽出・加工・リサイクル分野におけるドイツ・EU・世界中の戦略的原材料プロジェクトの特定・支援。EUにとって戦略的に重要なプロジェクトへの国家支援(state support)のための欧州委員会による更なる助成(state aid)の創設の可能性)
- 原材料分野における国際間協力の戦略的指針((企業の具体的プロジェクト・イニシアティブを伴う)二国間・地域パートナーシップの戦略的確立・拡大、可能な場合には日本・米国などのパートナーとの三国間協力)
(3)公正で持続可能な市場枠組みの確保
- 公正な競争条件を確保するためのEU原材料法の枠組内での原材料とその加工製品の輸入に関する一貫したESG(環境・社会・ガバナンス)基準の作成支援
- 共通のESG基準のための国際協力(原材料の抽出・加工・リサイクル分野における国際ESG基準について、欧州委員会、フランス、他のEU加盟国、米国、カナダ、豪州その他のパートナーとの共同作業)
- ESGリスクアセスメント・ESGに貢献する開発への支援


