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ニュース・フラッシュ

鉱種:
タンタル ニオブ ベリリウム リチウム
2023年2月16日 モスクワ 小松弘希

ロシア:Kolmozerskoeリチウム鉱床の入札実施に関する政府命令が署名

 2022年12月27日付けの報道等によると、Mishustin首相がKolmozerskoeリチウム鉱床の入札実施に関する政府命令に署名した。入札は2023年中に、開始価格1.562bRUB(ロシア・ルーブル)で実施される。
 Kolmozerskoe鉱床は、ロシア国内のリチウム埋蔵量の18.9%に相当するロシア最大のリチウム鉱床とされている。政府命令によると、P1埋蔵量は酸化リチウム152.6千t、五酸化タンタル1,215t、五酸化ニオブ1,485tと記され、鉱床には他にベリリウムも含まれる。しかし、過去には、天然資源環境省によるKolmozerskoe鉱床の採掘権の入札について、開始価格が高すぎて流札となった経緯がある。こうした経緯もあり、現在、他の鉱床を含め、ロシアではリチウムの採掘は行われていない。
 2021年、Rosatom社傘下のAtomredmetzoloto(ARMZ)社が、2030年までにMurmansk州とIrkutsk州において、リチウム化合物の年間50千tの生産を目指していると報じられた。2022年には、Kolmozerskoe鉱床の開発を目指して、Rosatom社とNorilsk Nickel社の合弁で、Arctic Lithium社が設立されている。

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