中国：Mineral Resources社、米Albemarle社が中国に所有する水酸化リチウム工場2基における権益の各50％を取得へ

　2023年2月23日付けの地元メディアによると、豪Mineral Resources社は、米Albemarle社が中国に所有する水酸化リチウム（LiOH）工場2基の権益を各々50％取得することでAlbemarle社と合意した。この権益取得は、両社がこのほど締結したWA州MARBLリチウムJVにおける合意（2023年2月28日付 ニュース・フラッシュ：Mineral Resources社、米Albemarle社とWA州MARBLリチウムJVにおける再編成の合意を締結参照）の中で、Wodginaリチウム鉱山で生産するリシア輝石精鉱からバッテリーグレードのLiOHを製造する工場を共同運営するという取り決めに基づく。これらの工場は、四川省で建設が進められる製造能力50千t/年のMeishan工場と広西チワン族自治区で操業される製造能力25千t/年のQinzhou工場である。Albemarle社によると、Qinzhou工場では同鉱山で生産されるリシア輝石精鉱の処理が可能となる改修が行われる予定で、2024年初めには同鉱山からの給鉱が始まる。またMeishan工場では、2024年半ばに操業が開始される見通しである。両社は、Qinzhou、Meishan両工場のほかにも新たなLiOH工場を建設・取得することで、同鉱山から給鉱を受けるLiOH工場の製造能力を合計100千t/年とするとしており、Mineral Resources社はこの製造能力取得において今回の権益取得におけるコストを含み約660US$を投じるという。